NPOの運営におけるボランティアさんの存在
みなさまの団体では、ボランティアの受け入れをしていますか? ボランティアさんって、 無料で働いてくれるのは、 すごく良いのだけど、 気を遣うし、すぐに来なくなっちゃうし、 仕事覚えないし、面倒だ。
と思っている方。 勘違いだし、思い違いです。 能力が低いのはあなたです。 ボランティアさんがせっかく来てくれたのに、 その能力を見出せず、活かしきれず、 継続させる意欲を削ぎ落としてしまったのですから。 NPOの節約運営にどのように関わってくるのでしょうか。
ボランティアさんの重要性
ボランティアさんは、労働力としてのみ必要なわけではないのです。 例えば、自分たちには、無い知識や能力、技術、閃きなどを無償で提供してくれる可能性があります。 他には、施設内で、一般化してしまった非常識に気付かせてくれることもあるのです。
「水も人も、流れないと、腐る。」 とどなたかが、おっしゃっていました。
外部の方を受け入れるというのは、「社会」の指標になります。 「社会」復帰や社会での自立を目指す人もしくは支える人が、社会を知らない、分からないでは、 なんともおかしな話です。 だから、ボランティアさんの位置づけは、大切なのです。
事前の説明
お互い初めてお会いすることも多い、ボランティアさん。 事前の説明は、きちんとしましょう。
時間、場所、守って欲しいことなど伝えなければならないことは、 いくつもあります。 口頭で説明するのでは、あとでボランティアさんが確認しづらいこともありますよね? 箇条書きでもかまわないので、ボランティアさんへの伝達事項を明文化しておくと、伝え漏れが防げます。 言った、言ってないの争いなんて、してる場合では無いですよ
ボランティアさんの参加目的
さて、ボランティアさんに一方的に、 仕事をお願いして、用が無くなったら、ハイさようなら。 そんなことしていませんか?
ボランティアさんだって、何か目的があるから、来てくれているのです。 団体の仕事を一方的に押し付けるなんて、ムシが良すぎるとは思いませんか? では、どうしたら良いのでしょうか?
まずは、ボランティアさんの参加目的を把握しましょう。 好きだから。 見学したかった。 知識を得たかった。 将来の職業として考えている。 暇だった。 親や学校に言われたから、なんて人もいるのです。
どんな目的であれ、それぞれのボランティアさんがそれぞれの事情を抱え、 参加しているのです。 もちろんボランティアですから、基本的には、お金が目的ではない人がほとんどです。 お金が欲しいならアルバイトをするでしょうから。 そのボランティアさんのお金以外の目的を極力叶えてあげることが必要なのです。 施設が見たい人には、施設見学、説明。 知識を得たい人には、関連する情報の提供。 とても簡単なことですが、見落としてしまうこともあるでしょう。
それでも、ボランティアさんとの信頼関係が不充分ですと、 本当の目的を話してくれないこともあるかもしれません。 でも、たとえそんな状態であったとしても、受け入れる側としては、 これだけのことは、できますと言う姿勢を伝えることが大切です。
名前
ボランティアさんを呼ぶときは、名前で呼びましょう。 「ボランティアさん」と呼ばれるよりは、ず〜〜〜っと気持ちが良いものです。
また、こちら側の名前もはっきり伝えなければ、なりません。 口頭でゴニョゴニョ自己紹介されたのでは、 あとで、分からないことがあったときに、聞くことは愚か、呼ぶことすらできません。 名札をつけたり、名刺を渡したり、目でいつでも確認できる状態にしてあげるのが優しいです。
居場所
ボランティアさんの荷物の置き場所や休憩したり、ボランティアさん同士が ホッとする場所はありますか?
荷物を置く場所が、片付いていないと、歓迎されていないのかな? と思ってしまう方もいらっしゃいますよ。 ボランティアさんのスペースをしっかり用意しましょう。
能力を運営に活かす
確かに、初めてのボランティアさんは、その活動や運営に関しては、素人かもしれません。 でも、その人の職業や趣味など何か得意なものがあるはずです。
パソコンが得意な方にホームページをアドバイスをしてもらう。 将棋が得意なら、将棋が好きな利用者と対戦してみる。 スポーツが得意なら、スポーツを通して、利用者とかかわる。 機械が得意なら、おもちゃを直してもらう。 園芸が得意なら、庭に花を植えてもらう。 ボランティアさんが得意な分野なら、 ボランティアさんも 既に持ち合わせている知識や技術で 対応が可能です。
それらの団体が持ち合わせていない能力をほぼ無償で提供してくれる可能性があるのです。 ということは、節約運営には欠かせない存在であることは、言うまでも無いですね。
仕事の量や質
例えば、人とかかわりたくて参加したのに、 実際は、単調な作業ばかりやらされている。
それでは、困ります。 かと言って、ボランティアさんに悪いからと言って、 仕事をやらせない。それはそれで、 ボランティアさんは、自分の必要性を疑問視してしますよね。 どうしたら、ボランティアさんの満足度を高められるか。 少しだけ考えてみてください。
お礼
ボランティアさんには、必ずお礼の気持ちを伝えましょう。 その方法は、「ありがとうございました。」と言うだけではありません。 手紙や年賀状、活動中の写真、有用な情報など、お金以外のいろいろな形で 表すことができるはずです。
その後
さて、ボランティアさんは、参加したら、終わり。 ではありません。
また、イベントがあったら、お誘いしてみても良いですし、 何かしらの形で状況を報告しなければなりません。 できることなら、そのボランティアさんの功績が現在のNPOの運営に活かされているような 報告が望ましいですね。
ボランティアの集め方
では、さっそく集めてみましょう。
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